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コルクスタジオ縦スクマンガ賞とは何なのか?なぜいま開催するのか?その疑問を編集長に訊く

「コルクスタジオ縦スクマンガ賞」って何? なぜいま登場したの? どんな作品だったら賞がとれる? あれこれ湧いてくる疑問について、編集長のごとう隼平に訊きました。

ごとう隼平(コルクスタジオ編集長)

--世にマンガ賞はたくさんあれど、縦スクのウェブトゥーンに特化したものはあまり見当たりません。いま「縦スクマンガ賞」を打ち出したのはなぜですか

これはひとえにウェブトゥーンこそ、いま最も魅力にあふれたジャンルだからです。縦スクのマンガはすごい勢いで広まってますよね。すでにマンガはいつも縦スク読んでるよという人も、多いことでしょう。

慣れ親しんでいる人はよくご存知と思いますけど、縦スクマンガって動きがあって映像的だし、スマホという身近なツールで読むことも影響してか物語に親しみが持てるんですよね。

従来のマンガを読むのとはちょっと異なる、「新しい体験をした!」という気分になれます。とはいえ縦スクは生まれたてのジャンルだから、代表的なヒット作もなければ、だれもが知ってる愛すべきキャラクターもまだいません。

だったら、生み出してしまえばいい! これぞ縦スクマンガだと言える作品や、新しいキャラクターを誕生させよう! と考えて、僕らは「縦スクマンガ賞」を立ち上げることにしました。


--たしかに縦スクマンガの存在は浸透してきて、描いてみたいと思う人もいるだろうけれど、力試しをする場もないのが現状ですね。

そう、縦スクに興味を抱いたとしても、試してみる場や目標がなかなかない。「縦スクマンガ賞」がいいきっかけとなり、入口の役割を果たせたらと思っています。

本当にまずは気軽に取り組んでみてほしいです。それで、「これはおもしろいものになるぞ」「自分らしい表現ができそうだ」と感じたら、そのまま応募してみてください。完成度は求めません。だから今回は、ネームの段階で提出してくれるのも大歓迎としています。

縦スクマンガは「商品」として見れば、専用のアプリ内に収載されていたりオールカラーだったりと、すごく立派で手の込んだものと目に映りますよね。たしかに一作を仕上げるには、すごく手間ヒマがかかります。ひとりのクリエイターがすべての工程を手がけるのは大変で、チーム制作のかたちをとることが多いです。

ずいぶんオオゴトなんだなと感じるかもしれませんね。でもそうした実際の制作に関しては、受賞したあとに、僕らといっしょに試行錯誤すればいい。まずは作品の素となるものを、僕らは見たいんです。

あなたの中に渦巻いている、「どんなかたちを為すことになるのかよくわからないけど、すごく熱くたぎっているもの」を、そのまま見せてほしい。その熱いものを共有できることが、僕らにはたまらなくうれしいんです。


--とはいえ、どんな作品を求めているのか、方向性や希望はあるのでは?

そうですね。ちゃんとそこにキャラクターがいる! と感じられて、しかもそのキャラが豊かで濃密な感情を持っていて、見ているだけでこちらの感情も揺さぶられてしまうような……。つまりは「人間が描けている」作品を、僕としては読みたいです。

みんなが憧れて好きになれるようなキャラクターを、縦スク作品から誕生させたいので。

そうはいっても、キャラ重視の作品でなければいけない、といったことはまったくないですよ。そもそも「縦スクマンガ賞」に、ジャンルやテイストの制限や規定などは一切ありませんので、ご安心を。


--賞に向けての「傾向と対策」があれば、この場だけでこっそり教えてほしいのですが……

今回は一応「40コマ以上」の作品を送ってくださいと定めていますけど、縦スクで40コマって、実際に描いてみるとかなり短いことがわかるはずです。

ということはつまり、何も作り込み描き込みまくった大作を用意しなくてもいい。それよりも、
「僕はこんなのつくりたいんだ!」
「私はこういう世界観が好きなんだけど、どう?」
といった提案や投げかけを、ドシドシしてきてくれたら。

縦スクを描くってどんな感じかな? この新しいフォーマットで何ができるだろう? と実験してみるくらいの気持ちでいいと思います。もともと自分の表現したかったことが、縦スクでやれるかどうか、この機会に試してみてほしい。

縦スクマンガの世界って今のところ、まったく新しい未開の大地、って感じです。そこで何をやろうと、恥もなければ失敗もない。可能性しかないこのすばらしい場を、ぜひいっしょに存分に楽しみましょう。

あなたのご応募、心よりお待ちしてます!


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